持病を会社に伝えるべき3つのメリット

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
定期検診

今月(2018年2月)付けで転勤になり、心機一転、新しい環境での仕事が始まりました。

今まで何度か転勤を経験してきましたが、それは全て「会社事情」でした。

けれど、今回に限っては僕の持病という「個人的事情」が占める割合も大きかったと思います。

そんな僕が体験して感じた、持病を会社に知らせるべき3つのメリットをお伝えします。

1.僕の持病と状況

現在僕は「潰瘍性大腸炎」と「周期性四肢運動障害」と言う2つの持病で、それぞれ2〜3ヶ月に1度通院しています。

どちらも原因不明の病気ですが、潰瘍性大腸炎は自覚症状がないのに対して、周期性四肢運動障害は服薬しているにもかかわらず、症状は悪化しているように感じています。

先月までいた勤務地の道南では、周期性四肢運動障害の専門医がいなかったため、メンタルクリニックに通院して薬を処方してもらっていました。

2.メリットその1「何かあった時に、説明する手間が省ける」

普段から上司に病状と通院状況を話しておくと、症状が悪化して仕事に影響が出そうになったりした場合に、いちいち説明する手間が省けます。

特に、一般的に知られていない周期性四肢運動障害のような病気は、それがどんな病気なのかを説明するだけで大変です。

後々会社のサポートが必要となる前に、どんな病気か説明しておくだけで、自分も会社もお互いに話がすぐに通じるようになります。

3.メリットその2「受診のための休暇が取りやすくなる」

潰瘍性大腸炎と周期性四肢運動障害、どちらも専門医への受診による治療が必要です。その場合、一般的な病気とは違い、受診日や時間が限られてきます。

受診日や時間が限られるという事は、仕事を休んで病院に行かなければなりません。

僕の場合は、それぞれの病気で2〜3ヶ月に1度ずつ受診する必要があります。そのため、ほぼ毎月病院通いで休まざるを得ません。

病院以外でも帰省や旅行などで休みたい時もあります。

なおかつ、僕の仕事は三交替勤務のシフト制で、僕が休むと他の人が勤務しなければなりません。

そんな訳で、休みを取りやすい環境を作るには、自分の持病のことをオープンにして、上司だけではなく同僚や部下にも協力してもらうのが一番の近道だと思います。

4.メリットその3「自分の希望する異動が実現する可能性が高まる」

規模の小さな会社では難しいかもしれませんが、会社に持病の状態を伝えておくと、希望する勤務地や職場への異動が実現する可能性が高まります。

僕の場合は約3年間、専門医に受診することができない環境で、周期性四肢運動障害の薬を服用しながら過ごしてきました。

この様な状況で昨年夏頃から症状の悪化を感じるようになり、専門医のいる札幌の病院に通院可能な場所への異動希望を上司に申し出ました。上司に申し出るに当たって、人事面接用のシートにも同様のことを記載して、本店の人事担当者にも事情が分かるようにしました。

当時の上司は親身になって話を聞いてくれました。確約はできないという前置きがありましたが、できるだけ早い時期に希望に沿った異動ができるよう、本店の人事担当者にも情報提供すると言ってくれました。

結果として、僕が最短と予想していた今年4月の定期異動よりも早い、今年2月に砂川への異動となりました。

会社に持病のことを話していなければ、今も道南で病状の悪化に悩まされながら、会社都合の異動をひたすら待つ日々を送っていたと思います。

5.まとめ「持病を会社に知らせるのは、メリットがある」

いかがでしたか。これは僕の実体験に基づく考えです。

なので、必ずしも全ての人に当てはまるとは限らないと思います。職場環境によっては、異動など無理という事もあれば、持病のことは会社に知られたくないと言う考え方もあるでしょう。

けれど、無理して仕事を続けることで体調を崩しては、会社も損失となるし、何より自分ひとりで辛い思いをします。

僕も最初は上司に持病のことを話すかどうか悩みました。けれど、会社に迷惑をかけてからでは遅いし、まずは自分の健康が一番だと考えて、全て話すことに決めました。

話すことで周囲も病気のことを理解してくれて、気持ちも楽になりました。

そして、予想以上の短期間で希望通りの場所に異動するという、最高の結果に繋がりました。

これも、毎年人事面接シートに持病のことを記載して、上司が変わるたびに説明してきたのが実を結んだのだと思います。

持病があって、それが一般的に知られていない場合は、自分の状況を会社に理解してもらうのが大変です。けれど、諦めずに説明することで、いざという時に協力してもらえる環境を作ることも可能だと思います。

持病があって仕事をよく休まなければならず、辛い思いをしながらも会社に事情を話せずにいる皆さん、思い切って上司に話してみませんか。

案外、道が開けてくるかもしれませんよ。

6.おまけ

今回の異動の副産物として、実家のある旭川に近い砂川勤務となりました。

お陰で70代後半の両親が喜んでくれています。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*