周期性四肢運動障害は完治するのか?僕の症状変化を大公開!

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このブログの辿り着いた皆様、ご覧いただきありがとうございます。ここにたどり着いたということは、あなた本人やご家族など身近な方が周期性四肢運動障害でご苦労されているのではないかと思います。

恐らく皆さんは、周期性四肢運動障害が完治する病気かどうかが一番気になることと思います。治療開始から4年以上になる僕の経験からすると、完治が非常に難しい病気ではないかと思っています。

その理由を僕の発症から今までの経過を辿りながら、ご説明します。

周期性四肢運動障害の発覚

今から6年前の2011年に40歳で結婚し、奥さんと一緒に眠るようになりました。そんなある日、奥さんから「夜中に布団の中で走るように足が動いている」と言われました。はじめは「そんな日もあるかも」と軽く考えていました。

それが、数日おきに同じようなことが起きるようになり、布団からベッドに寝るようになってからは「足が動いた時の振動でベッドが動いて眠れない」と言われるようになりました。

ここまで来て「なにかおかしい、もしかして病気では」と思い症状をネット検索してみると「周期性四肢運動障害」と言う病気にたどり着きました。

この当時のことはこちらに詳しく書いていますので、お時間のある時に読んでみて下さい。

周期性四肢運動障害の病院探しと検査入院

眠っている間に足が激しく動くのは「周期性四肢運動障害」と言う病気の可能性があることは分かりましたが、生まれて初めて聞く病名で、どこの病院の何科を受診したらよいのか全く見当がつきません。

そこで、会社の保健師さんに相談したところ、札幌の専門医のいる病院を2か所紹介してもらいました。どちらも精神科で睡眠外来のある病院でした。そのうち早く受診できる病院を選んで予約しました。

初回受診は予約から2ヶ月後でした。近年は睡眠外来を受診する患者さんが多いようで、予約してもすぐに受診できないような状況のようです。けれど、行くべき病院と専門医の存在が分かり、「これで治る」と言う希望が見えてきました。

初回受診で今の状態について問診を受け、検査入院時期と方法、入院までの間にとる睡眠記録について説明を受けました。

初回受診から1か月後の検査入院では、体に電極やら何やら検査機器を取り付け、一晩を過ごしました。その一晩は、いつも通り症状が出るかどうか不安でしたが、最終的に「周期性四肢運動障害」と確定され、本格的な治療が開始されることになりました。

これらの詳しい情報はこちらこちらをご覧ください。

完治へ向けた治療開始

検査入院の結果、晴れて「周期性四肢運動障害」であることが確定しました。

病名が確定したので、完治へ向けた治療が本格的に開始されました。とは言っても、治療内容は内服薬による症状の軽減が目的になります。

現状では周期性四肢運動障害の原因は特定されいなく、ドーパミンの分泌異常や鉄分の不足など、原因と思われるものが複数挙げらています。

僕の場合は、まず「ビ・シフロール」と言う薬の服用から始まりました。この薬は、「てんかん」の治療に使われるものですが、ドーパミンの分泌を抑制する働きがあるので周期性四肢運動障害にも効果が見られます。服用の上限は6錠で、主な副作用としては日中の眠気があります。

まずは就寝前1錠の服用から始まりました。就寝前1錠の服用を開始した直後は症状がなくなり、副作用である日中の眠気も出ませんでした。しかし、数か月後にはまた症状が出始めてきました。

治療開始から最近の状況

治療開始から数か月後に症状が再発するまで、定期受診を繰り返しながら経過を見ていました。再発後は主治医の指示で1日1錠から2錠に増量しました。2錠としてからは1年以上症状は抑えられました。

2錠に増量してから1年以上経過した頃、また症状が出るようになりました。その頃は転勤のため、主治医から紹介された医師のもと経過を見ていました。そこで症状がひどいときには薬を増やしてみるよう言われ、翌日仕事が早い時などには1日3錠にするようにしました。

また、僕の場合は交代勤務で夜勤があるため、医師の許可を受けて夜勤前後の仮眠の時には1錠服用するようにしました。

僕の経験上、1度に4錠服用した場合は翌日にひどい頭痛と眠気がありましたが、夜勤明けの仮眠で1錠プラス夜就寝前3錠の合計4錠では翌日の副作用は出ませんでした。

これにより、かなり症状は改善されましたが、完治には至っていません。

結論、周期性四肢運動障害は完治しづらい病気である

すべての人に当てはまらないとは思いますが、僕自身の治療状況から判断すると、周期性四肢運動障害は非常に完治しづらい病気であると思います。

治療開始から4年以上になりますが、最近でも朝起きると右足が筋肉痛であったり、だるかったりすることがあります。もちろん、前日に急な運動をしたわけではありません。また、夜中に自分の足の動きで目覚めることもあります。

現状では根本原因が分かっていないので、治療は対処療法となってしまうので仕方ないのですが、最悪の場合は一生付き合う部類の病気であると思います。

睡眠は非常に大切です。単に体を休めるだけではなく、記憶の整理や定着、ホルモンの分泌など生命活動の根本を支えていると思います。

それが全く無意識・無自覚に質を低下させ、体調不良などで身近な人たちに苦労を掛けることにもなります。

もしご家族や友人知人に、いつも眠そうな人がいたら、ぜひ聞いてあげてください。十分な睡眠時間をとっているのか、朝起きた時に足がだるかったり筋肉痛になっていないか。隣で寝ているパートナーの足が激しく動いていることに気が付いているのか。

もし、十分な睡眠時間がとれていて、急に激しい運動をしていないのに足が筋肉痛になっているようならば、周期性四肢運動障害の可能性があります。

同じ睡眠障害である「睡眠時無呼吸症候群」に比べると、社会的に認知度が低いのですが、同じくらい大変な病気です。

受診する病院に抵抗があるかもしれませんが、この話をしてあげて睡眠外来のある精神科を受診するよう勧めてあげてください。

よろしくお願いします。

それでは、今回はこの辺で。

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